ニュース

一覧はこちら

2016年12月16日(金)

「グリーンレジリエンス」と「パークレジリエンス」

①レジリエンス社会

レジリエンスとは、ヒト起源の気候変動や地球起源の巨大災害と大地の恵みに対し地球や都市、そして市民や社会、機関、企業やシステムがいかなる種類の急激なショック(危機)や、高齢化、人口減少、地域コミュニティ崩壊、地域医療課題などの慢性的なストレス(脅威)を経験しながらも生き残り、危機や脅威、歴史や失敗に学んで適応し、復興、再生して更に発展するしなやかな力、のことをいう。

②グリーン・レジリエンスとは

自然資本を活用した減災・防災や地域創生に資するビジネスモデルの創発

自然が発揮する多面的なポテンシャルを再発見・再認識し、それらを活用した減災・防災や地域創生に資するビジネスモデルを創発する。グリーンインフラストラクチャー(Green Infrastructure;GI)は国際的にも検討・取り組みが先行する分野であり、グリーンレジリエンスの典型である。自然は平時には多面的な機能(野生生物の生息空間、農林水産物の生産、水源涵養、気象緩和、景観形成、等)を発揮し、豊かで健やかな暮らしを支え、地域コミュニティの維持と活性化に寄与している。

こうした自然資本を適切に配置・管理することにより、災害時には洪水による氾濫の調整、地滑り等の山地被害の抑制、沿岸の津波・高潮・暴風雨等による被害の軽減、火災の延焼防止、公共交通機関・建築物等の被害軽減、避難被災者の集合待機、支援の空間といった防災・減災機能を発揮することができる。

かつて日本は入会地、里山里海、棚田など平時の生活活動領域をこうしたバッファ地域として活用してきた。現代では都市公園や自然公園、防災公園などもこうした考え方に再構築していかなくてはならず、「パークレジリエンス」はその幅を拡げ可能性を議論しやすくしたものとして捉える。

③パークレジリエンス

公共空間としての広義の公園機能の経営概念で、公園資産の運用活用にレジリエンス概念を導入すること。

災害や事件、事故、日常利用に際しての破損や傷みなどに対して、しなやかな対応ができるように、それら課題を想定した整備や運営(経営)、そのための技術や施設、人材を、公園のプログラムに配置、導入していく。 例えば、有事の際の非難広場活用の仮設住宅と平時のオートキャンプ、炊き出しや食事配給に対して、平時のバーベキューやキッチンカーのインフラや駆けつけ機能、有事の自立型電源無線通信機能と平時の植栽管理や健康管理ICTなども、その一つとなる。



このエントリーをはてなブックマークに追加
ページの先頭へ戻る